日本に留学するには?
入学資格
外国人が「留学生」として日本の専門学校に入学するためには、入学前に外国における12年の教育課程を修了していることが原則です。
ただし「12年」の修業年数に満たない場合でも、来日後に準備教育課程で学んだ期間を合算でき、また文部科学省が指定した外国の大学入学資格や、国際的な評価団体の認定を受けた教育施設等は例外的に入学資格の対象となります。
文部科学省が別途指定する、外国の「11年以上の課程修了者」も、高校卒業と同等以上とみなし、専門学校等への入学資格を認める運用が始まりましたが、具体的な対象は今後、同省より指定・告示されます。
上記とは別に、各専門学校が独自の「個別審査」に基づき入学を認めることが可能ですが、この場合「18歳以上」の年齢要件があります。
留学までの5ステップ
Step1 希望する学校の情報収集
留学関連の情報誌やイベント・セミナーなど利用し情報を集め、
自分に合った留学先を見つけよう。
Step2 願書と必要書類の提出
受験を決めた学校への願書を一式そろえ、必要な書類を提出します。
学校によって様々ではありますが、正式な語学力テストのスコア提示を求められることが多いです。
語学力テストの代表的なものは以下になります。
日本語能力試験
外国人の日本語能力を認定する最も代表的な試験として、広く海外の日本語学習者や企業関係者の間でその名を知られているのが日本語能力試験です。
N1からN5の各レベルで認定を行います。海外から日本の専門学校(日本語課程を除く)に直接応募する志願者にとっては、日本語能力試験のN2以上の合格が目安となっています。
N2:日常的な場面で使われる日本語の理解に加え、より幅広い場面で使われる日本語をある程度理解することができる。
日本留学試験
一方、来日後にまず日本語教育機関等で学び、専門学校や大学への進学を目指す留学生にとって、受験頻度が高い日本語試験は、一般的に日本留学試験(EJU)です。EJUは、渡日前の入学許可による海外直接入学を希望する外国人も、幅広く受験しています。試験は国内、海外ともに6月と11月の年2回実施されており、試験科目は、日本語、数学、理科、(物理、化学、生物から2科目選択)、総合科目です。
なお、海外から日本の専門学校(日本語過程を除く)に直接入学する場合の目安は、同試験の「日本語」200点以上となっています。
※ あくまで一例です。
学校によって異なりますので必ず受験校をご確認ください。
Step3 入学決定・在留資格の取得
入学が決定したら、入学許可書の発行・在留資格の取得手続きを行います。
在留資格とは
外国人が日本に在留するために必要な資格(許可)です。
「留学」生を含め、日本に入国し中長期間滞在する外国人は、活動内容に合わせた在留資格を取得しなければ取得しなければなりません。
在留資格の取得手続き
海外から直接日本の専門学校に入学する場合は、必ず在留資格取得の手続きが必要です。
一般的に来日前に日本の在外公館(留学生の出身国の日本国大使館や総領事館)でビザ(査証)を取得するのに先立って、申請人の希望する活動目的が在留資格に該当しているか、また法令の基準に適合しているかどうかを確認する手続きを経ることになります。
これが「在留資格認定証明書交付申請(入管法第7条2)」と呼ばれる手続きです。
在留資格認定証明書の交付を受けておくと、来日後に日本で行おうとする活動内容がいずれかの在留資格(留学生の場合は「留学」)に該当し、上陸基準にも適合しているものとみなされるので、同証明書の提示により、本国でのビザ(査証)の発給や、実際に日本への入国審査を受ける際に比較的手続きがスムーズに進むメリットがあります。
Step4 ビザ(査証)申請
留学先から入学許可を得た後、日本へ入国するためにビザ(査証)を取らなければなりません。
ビザの申請に際して、STEP3で取得した在留資格認定証明書を提示することにより、手続きがスムーズになります。
申請手続き
留学に必要なビザ(査証)を取得するためには、日本への入国・留学を希望する外国人自ら本国の日本大使館・総領事館(在外公館)で申請手続きを行う必要があります。留学希望者がビザ(査証)をスムーズに取得するためには前述の在留資格認定証明書を取得し必要書類に添付・提出するのが一般的です。
必要書類
- パスポート(旅券)
- ビザ申請書
- 写真
- 在留資格証明書原本及び写し1通
※ 詳細は各館のホームページをご参照ください。
Step5 来日、専修・各種学校へ入学
来日したら、入学諸手続きとは別に以下の必要な手続きを行ってください。
在留カードの登録
「在留カード」は在留期間が6カ月以上の中長期在留者に等しく交付されます。
登録手続き
1. 成田空港、羽田空港、中部空港、関西空港、新千歳空港、広島空港、福岡空港から最初に入国した場合 上陸許可の際に、在留カードが交付されます。日本での住居地が決まったら14日以内に、在留カードを持参のうえ、住居地の市区町村の窓口に届出が必要です。
2. 上記の空港以外から入国した場合 入国審査時に、パスポートに「在留カード後日交付」の印が押されます。在留カードは 住居地の届出(住民登録)をした後、約1週間程度で届け出た住居地に郵送されます。
国民健康保険への加入
在留期間が3カ月を超える場合には加入が必要となります。
未加入で万一病気やけがで病院や診療所に行く場合、高額な治療費を支払うことになります。あらかじめ加入しておくことで治療に伴う経済的な負担を軽減できます。
住所登録をしている市区町村の国民健康保険担当窓口に、パスポート(旅券)や在留カード等、本人証明書類を持参して手続きを行います。
国民健康保険に加入すると、保険証が交付されます。
国民年金への加入
日本に住民登録している全ての人を対象とする公的な年金制度です。 満20歳以上で、在留期間が3カ月を超える場合には加入が必要となります。
加入手続き
住所登録をしている市区町村の国民年金担当窓口に、パスポート(旅券)や在留カード等の本人証明書類を持参し、国民年金被保険者関係届書を提出します。 約1カ月後、国民年金手帳と国民年金保険料納付書が手元に届きます。
年金手帳は留学生が将来日本で就職する際に必要になりますので大切に保管しておきましょう。
※保険料の納付が困難な学生は納付を先送りする学生納付特例制度の適用を申請することもできます。 加入手続き時に申し込むことが可能ですので住所登録をしている市区町村の国民年金担当窓口または年金事務所にご相談ください。